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Si je tombe dans l'amour avec vous

C-4-0 目覚めと行動①

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 ぽかりと開かれた視界。
 その開かれた視界に映ったのは、私が少し前まで毎日いた部屋の景色。

 でも、全く同じと言う訳でもなかった。



  窓は開けられない様に鉄格子が嵌められてあり、私の手には逃げられないようになのか、銀の鎖が着いた手錠がつけられていて、窓には、何故かあるはずのものがなかった。

(なるほどね・・・)

 カーテンがないのも、窓に鉄格子が嵌め込まれていて、手首に手錠が嵌められているのも、全ては自殺を防止する為なのだろう。

 それから推測出来うるのは、私が遂に智から見放され、厄介者として精神科病棟に放り込まれたという事。

 でも、私は何故か絶望は感じていなかった。
 むしろ、私が感じたのは、大きな安堵感と、自由と言う名の解放感の、狂喜にも似た感情。

 これで悩む事、戦う事から逃れられる。
 顔色を窺い、他人に気を遣い、苦手な人付き合いや、料理もしなくても良い。

(良かったのよ、これで良かったのよ・・・。)

 独りに戻っただけで、長すぎる夢から醒めただけ。

 だから、今私の頬に伝わっているのは、悲しい涙なんかじゃない。

 拘束されていなかった、震えている左手を天井に翳し、シーツの上にパタリと落す。


 時計もテレビも、何もない、世間から完全に隔離された空間。

(一人、本当に一人なのね・・・。)

 そう改め思い、感じた時、私の中に生れたのは。

 寂しい、寒い、怖い、という思いと。

 ――逢いたい

 と言う、強い感情だった。

 ならば、と、私はそれに突き動かされるかのように、今まで悩み、先送りにしていた事を実行すべく、ナースコールを押した。
 
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