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 →・それは罪か、はたまた偽らざる本能か
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My Girl

・それは予兆か、その裏で蠢くは企み

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視線が痛い・・・。
 一体彼はどうしたんだろう。



 今夜は久しぶりに皆で集まろうと声を掛け合って集まった、大学時代のサークルの飲み会。
 事の発端はバレンタイン前に彼女にあえなく振られたサークル時代の先輩(勿論男性)が、「お前ら俺を慰めろっていうか、リア充の邪魔してやるからな」という何とも女々しくも情けない妬みと嫉みが主な理由であって、そんな先輩に甚く同情した出来る後輩+暇人(主に私)が一堂に集まって安くて美味しいと評判の居酒屋チェーン店で、日々の愚痴やらストレス発散をしていたのだが。

 飲み会が始まった最、懐かしさから理知的に意見を交わしてはいたのだが、そこは社会に出て酒を覚えた大人の集まりである。
 割とすぐに皆に酒が廻り、話題は下世話な話へと変わっていた。

 特に先輩たちは私と絢翔との関係に興味津々だった。

「で?お前らは未だにつるんでるのか?」

「ちょっと、聞くにも直球過ぎよ。だからアンタはすぐに振られるのよ。あんな頭が緩いバカ女にもね。――で?もういい加減やっちゃった?」

「なんだよ、お前こそストレートすぎだろ、それ」

 ビールが並々と注がれているジョッキを片手に、後輩である私を質問攻めにするのは、軽薄そうな雰囲気とは異なり、政治家の秘書をしているという正門先輩と、今や大女優と呼ばれるようになった寺田先輩。
 この二人は昔から私と絢翔をことあるごとにからかっていた。
 どうやらその名残は健在だったようで、むしろ酒が入ったことで遠慮がなくなったのか、際どい話もズバズバ切り込んできて、私はタジタジだった。

 でもそんなこと位で退いてくれるような先輩たちだったら私と絢翔を構えない。(というか弄れない)

(仕方ないわよね…。)

 よしっ、と覚悟を決め、つい最近長い均衡を破り、関係を持ったと私が白状しかけた時、彼は居酒屋に姿を現した。
 本来、欠席するはずだったその人物のいきなりの飛び込み参加に、彼に学生時代に淡い想いを寄せていた女性陣は一気に乙女の表情になった。
 男性陣は男性陣で相変わらずの彼の美貌に「くそ、リア充め、イケメンなんて滅んでしまえ」と言いつつ、再会を喜び。

 それに引き換え、正門先輩と寺田先輩は、彼が店に入ってきた途端、借りてきた猫のように静かになった私と、愛想のかけらも見せない彼に何かを察したらしく、ニタリ、と危ない笑みを浮かべ、半ば強制的に隣同士に座らせられ、今に至る。

 今や私の気分は、大蛇に睨まれた蛙のようで、生きた心地がしない。 
 誰か真剣に助けてほしい、と願っている私をよそに。

「ねぇねぇ、あの子たち確実にやったわよね?」
「あぁ。それもつい最近と見た。」
「いつよ、いつにかける?アタシはバレンタインだと思うんだけど」
「なんだよ、俺が二股掛けられて捨てられた日かよ、ってか、その日だったら確実に俺は泣くな。」

 こそこそと何事かを会話を交わし。
 チラ、チラッとこちらを観察するように伺い見ては。

「ほら見ろよ、アイツの瞳、倫子しか映ってねーぞ。ありゃ―確実にやったな。うん。」
「やだぁ~、やっぱり絢ちゃんもノリちゃんのこと好きだったんだぁ~」

 ニマニマと、薄気味悪い笑みを浮かべる寺田先輩。
 二人の先輩の目は今や、爛々と好奇心と玩具を見つけたかのように輝いていた。

 私はそんな二人に若干の嫌な予感を感じつつも、彼からの熱視線から逃れるべくあたふたしていたので、先輩たちの企みは聞こえなかった。

「これはあれね、私たちが応援してあげなきゃ。」
「だな。そろそろいい加減無自覚カップルにはくっついてもらわな、仕方ないからな。」

 ――これは善意からくる行動だ、と、この時先輩たちが同盟を組んだことを私と絢翔は後に知らされることとなる。
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