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 ←・それは予兆か、その裏で蠢くは企み →・それは悪魔の囁きか、それとも本能か
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My Girl

・それは罪か、はたまた偽らざる本能か

 ←・それは予兆か、その裏で蠢くは企み →・それは悪魔の囁きか、それとも本能か
 彼女はいつも理性的で、知的で。
 それでいて妙に情熱的で、正義感も強くて、学生時代は常に俺と彼女は親や周囲の大人たちに何かと比べられていた。


そもそも彼女――阿賀谷 倫子と俺の出会いは、彼女か俺が入学式で新入生代表挨拶することを決める入学前のオリエンテーションの日のことだった。
 その時の彼女の出で立ちは、肩に着くか着かない所で切りそろえた艶やかな黒髪に、凍えた光を瞳に宿し、他人に興味を抱かない冷たい空気を全身に身に纏い、一切の隙が見えない制服の着こなしだった。

 そんな彼女と俺が友人になるのには意外なことにそんなに時間は掛らなかった。というのも、彼女は外見に反し、何にでも興味を示す知識心が旺盛な活発な少女だった。
 そのくせ、一度怒らせると相手が泣いて謝っても許さない頑固者で、正義感も人一倍強かった。

 だからだろう。
 自然と彼女、――倫子と俺は徐々に大人の勝手な都合で敵対させられ、どちらがより優秀かを競い合わされ、倫子より俺が成績が悪ければ、倫子は「女の癖に」と悪しざまに囁かれ、俺が倫子より成績が良ければ良ければで「今まではまぐれに過ぎなかったのだろう、いや、もしかすると不正行為(カンニング)だったのでは」などと疑われ。
 それでも何とか彼女が歪まずにいられたのは俺の存在のお蔭だと、共に進学した大学で、面と向かって言われた記憶がある。

 以来、俺と彼女は誰が何と言おうと親友であり続けた。
 性別なんて関係ない。
 俺と倫子はお互い唯一無二の存在であると信じていた。

 なのに、どうして俺たちは今重なり合っているのだろうか。

 艶やかに染められた栗色の髪に、艶かしく濡れ赤く色づいている唇に、仄かに汗ばみ薄らと桃色に染まっている均整の取れた裸体が、大きく柔らかな胸が、俺の腰の上で彼女の体の動きに合わせ揺れている。
 かすかに漏れ聞こえる彼女の喘ぎ声の中で時折混ざる謝罪の声も、寄せられる想いも、今の状況も信じられないのに、俺の体は勝手に快感を求め、気が付けば彼女を組み敷き、彼女の唇を己の唇で塞ぎ、舌を絡め、呼吸も許さないほどの深いキスを仕掛け、酔いに任せて始めた行為ゆえに、何も隔てずに彼女の胎内の奥深くに欲を放っていた。
 その瞬間、まるで離さないと言わんばかりに引き絞られた俺は、最後の最後にとガツガツ、と、彼女の奥を小突き、最後の一滴まで白濁した粘りのある体液を注ぎ込んだ所で、意識を手放してしまった。

 それが最大の過ちに繋がるとも知らずに。



 なぁ、倫子。
 どうしてお前はあの夜俺を誘ったんだ?
 どうしてあの翌日、俺に黙って先に帰ったんだ?
 お前はあれは悪夢だと、悪い夢だと言ったけれど。
 なら、お前は何故俺から離れていこうとするんだ。

 そう問いかけたい俺に、お前は今日も俺にまるで俺との間には何事もなかったかのように微笑み、俺とは違う男に笑顔を向ける。

 その時俺が感じた衝撃が、きっと、人としては最も醜悪な感情だったのだと自分が自覚するのは、そう遠くない未来の話。
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