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とある悪女の生き方

夫との逢瀬

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 はぁ~。
 
 退屈、退屈ですわ、私。
 なんでこんなにも退屈なのかしら。
 こんな日には、あの人に会いたくて仕方がありませんわ。

 ぼんやりと外を眺める私は、きっと物憂げなんでしょうね。
 何しろ普段の倍以上大人しいんですから。うふふ。

 

でも。

 はぁ~、宿下がりがしたいですわ。
 娘の蓮茨(れんし)にも、もう何日も逢ってませんわ。
 もちろん、夫の遥純(ようじゅん)様にも。

 優しくて、穏やかで、素直になれない私を唯一判ってくれた人。
 ですから私は素直になれるんですわ。あの人と娘の前だけでは。

「身体の奥が疼くわ。」

 ふっと、溜息を一つ吐いた時ですわ。
 その懐かしい声が聞こえてきたのは。

「それは大変ですね、では私が慰めてさしあげましょうか。愛しのたった一人の姫君?」

 優しくも気品が漂う、高貴な香りを纏った私の運命の人。
 私をたった一人の女にしてしまう人。
 どんなに詰っても、喚いても、寛容で全てを受け止めてくれる人。

 ついっと、頤をそのしなやかな指に誘われ、目を合わせれば。
 
「私もどんなに貴女に逢いたかった事か・・・。もう、家には帰ってきてはくれませんか、いえ、私のもとに、」
「遥純さま・・・、」
「彰小(あやこ)」

 重なる唇は熱くて、それでいてとても甘美で。
 口付けられる度に高鳴る鼓動は、早く抱いてと訴えているようで。
 それが恥ずかしいから目を逸らしたら。

「ちゃんと私を見て。私がちゃんと貴女を愛している所を。」

 強引に視線を絡ませられ、身体の芯を貫かれれば、あっという間でした。

 懐かしくて、温かくて、ホッとして。
 幾ら悪女だと言っても、私も所詮は女ですもの。
 愛しい人に抱かれれば涙が出ると言うモノですわ。

 全てが終わった時には、私の呼吸は乱れ、薄らと汗をかき、愛しい人の腕の中でまどろんでいましたわ。
 愛しい人の満足気でいて、そして何処か意地悪気な顔をしているとも知らずに。

 なにはともあれ、私はその日久しぶりに満たされたの。

 とっても、ね?
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